個性とは?
「個性」って何だろう。
昔、若い頃はよく悩んでた。
周りの友だちは、みんなそれぞれ個性豊かなのに、私はどうして何の特徴もないんだろう…
でもずいぶん大人になってやっとわかった。
個性って、「ある/なし」じゃないんだと。
そもそも、同じ顔をした人はいないし、好きな食べ物も好きな色もみんないろいろ。
その組み合わせで、その人の特徴になる。
その無限の組み合わせそのものが、個性。
当たり前のことなのに、それまでの私はそれがわからなかった。
何も、底抜けに明るい性格だとか、ものすごい運動神経だとか、頭脳明晰さだとか、ゴムゴムの実とかワンフォーオールとか、そんなすごいものだけが、個性なのではなくて。
それは個性のうち、特長とか特技とか言うごく一部のものだと思う。
自分はどんな性格で、どんなときに幸せを感じるか、
自分はどんなことが好きで、何をやってみたいか。
これを大事にすることで、「個性」は豊かになっていく。
中学生の頃、友達に「あなたってさ、自分の色ってのがないでしょ」といわれたことがある。
…今思うと本当にすごい、中学生でこんなことが言えるなんて。
でも当時の私は落ち込んでしまった。
別にその友達も、傷つけたくて言ったわけではないと思う。
彼女は、とても強い芯を持っていたけど、学校に行けなくなった時期もあった。きっと感性がものすごい豊かで、悩みも人一倍多かったんじゃないかなと思う。
だからきっと、ただの感想だったんだと思う、私に対しての。
振り返れば、このとき「そうなんよね私、全然特徴がないんよー」と素直に言えれば良かった。
こう言える、捉えることができる力が自己肯定感だと思う。
肯定感というけど、できてないことを肯定しなくてもよくて、ただ「そーなのー」と、認めるだけ。
まぁだけど、思春期ど真ん中の中学生には、難しかったな(笑)