子どもの川遊び
毎年夏にかけては、やっぱり水遊びだ!と、川遊びできるキャンプ場を探す。
子どものはじける笑顔は、本当に尊いと思うし、体いっぱいで楽しんだ経験を、大人になるまでにたくさん持たせてあげたい。
ただし、川遊びは危険と隣り合わせ。
毎年、川で亡くなるニュースを目にする。
どの話もあまりに起こり得そうな状況ばかりで、本当に怖い。
親御さんの気持ちになれば、石を飲み込んだみたいにどうしようもなく重く悲しい。
よく、事故のニュースを見ると、「親は何してたんだ、何でそんな危険なところに行くのか」という批判を目にする。
…でもそれでも私は、水遊びの感覚、体じゅう使ってヘトヘトになるまでハマって遊ぶ楽しさを、どうしても体験してほしい。
なぜなら私たちは、死なないために生きているのではないから。
もちろん、目の届かないところで事故が起きたら悲しい。
だから、水遊び中に気をつけることはただ一つ、目を離さないこと。例えほんの一瞬でも。
昔、河川プールで、まだ幼い下の娘2人に気を取られ、少し離れた場所で遊ぶ長男が知らないうちに溺れかけていたことがある。
たまたま監視員の目に止まり、引き上げてもらったけど、私がそれを知るのは戻ってきた長男本人に聞いてから。
本当にゾッとした。
一瞬たりとも目を離すな、とは、本当にその言葉の通りだったのだ。
手が離せなかったとか、ついスマホを見てたとか、絶対やってはいけない。
私はそれから、水遊び中は3人の子供の姿を順番に目で追いかけている。ぐるぐるぐるぐるずっと見ている。
夫も一緒に。絶対にどちらかは目を離さないように。
まぁまぁしんどいけど、本当に心から楽しそうにしてる瞬間を見る嬉しさには、勝てない。
先日も、中学生どうしで川遊び中、流されて亡くなってしまうという悲しいニュースを知り、子どもと話をした。
友だちが川に落ちたら、どうすればいいか?
じゃあ犬だったら?とか、ハッとする疑問も出た。
いろいろ話して、とにかく、まずは子どもだけで川に近づかないようにと話してたら、真面目な長女(小5)、「え?じゃあ大学生くらいになっても、お母さんについてきてもらったらいいの?」
「…そこまではしません」
それまでに、水遊びの楽しさと、容赦ない自然の怖さを、十分に覚えてほしいと思ってるよ。