優しい気持ち
いつか家族で山登りに行ったとき。
眺めのいい頂上でのお昼ごはん。
だけどそこは大きな岩がゴツゴツしてた。
私の座っているところのすぐ横に、座りやすそうな平らな岩があったから、近くにいた娘(長女)に「ここ座ったら?」と言った。
そしたら、「そこは○○(次女)が座るから」と言って、彼女は別の岩を探して、そこに座った。
おかーさんはひそかに感動した。
こういうところ、本当に優しいしすごいなと思う。
後から来た、いつも私の横に座りたがる次女に、「そこ空けといてやったからね」みたいなことも言わないし。
小さいけれど、私が気づかなきゃ、誰も気づかない優しい気持ち。
優しさだけで生きていくことはできないし、幸せになれるわけでもないけど、少なくともこんなふうに誰かを幸せな気持ちにする。
子ども達を見ていると、きっと人は優しい気持ちを持って生まれて来るんだろうなと思う。
だけど生きていく中で、奥底にある優しい気持ちを忘れてしまう。たぶん、厳しい環境にいればいるほど。そして、弱い人ほど。
私も弱い人間だ。か弱いという意味ではなく。
だからこそ、優しい気持ちを引っぱりだせないほど疲れた日々を送るのは、何だか間違っている気がする。
何も毎日重労働してるわけでもないのになぁ。
時間の使い方が下手なのと、体力ないのと、面倒くさがりなのと。。
ともあれ、娘の優しい気持ちにあたたかくなった、山登りでした。
お天気も良かったし。
足はその後1週間ほど筋肉痛で、子ども達にバカにされたけども😅