貸しと借りの人間関係
生きていく上で、避けられない人間関係。
いろんな人がいる中で、楽な付き合いができる人と、そうでない人がいる。
仕事であれば、多少の緊張感があった方がいいのかもしれないが。
私個人的には、仕事でもプライベートでも、常に「貸し」と「借り」を気にしないといけない人は、正直しんどい。
私は人よりぼーっと生きており、ポンコツで気もきかないので、圧倒的に助けてもらうことが多い。
でもそれを何とも思わず、受け入れてくれる人がいる。そうすると私も、逆にお願いされたとき、多少面倒だろうと引き受けることに何の抵抗もない。むしろお互いに、多少のわがままも言えたりする。
だけど中には、何かをお願いすると「貸し」だと認識する人もいる。
もちろん、快く引き受けてくれるのだけど、こちらが「借り」だと認識し、言葉に表す必要がある。私、あなたに借りがありますよね、理解しています、ありがとうございます、という感じの。そうでないと、何となくギクシャクしてしまう気がする。
逆にこちらが何かしてあげたら、過剰に「借り」を返されてしまう。私もこうしないといけないのだなと、逆に気が引けてしまう。
私は、どっちかというと前者の人の方が付き合いやすい。
何かしてあげてお礼も言われなくても、いろいろ受け入れてくれる人の方が付き合いやすい。
馴れ合い、と呼ぶのかもしれないが、その人の芯みたいなところを、信用しているからこそ築ける関係だとも思う。
だけど…考えてみたら、単に“合う”、“合わない”の問題にすぎなくて。
後者の人は、きっと礼儀をわきまえたけじめある付き合いができる人、好きな人だ。
どっちがいいとか悪いとかいうものではない。
みんな違う人間、いろんな人がいる。
その中で、“合う”人がひとりでも周りにいることは、幸せなことだ。
そして“合わない”人も、いるのが当然。違う人間なのだから。拒否や否定をせず、心の中で線を引こうと思う。